10月13日 『中国経済から見える釧路の未来』釧路日中事務局長 ローターアクトクラブで講義



釧路ローターアクトクラブ主催の例会 午後7時から午後9時まで

会場 釧路市交流プラザ幸

講師 上見国敏 釧路日中友好協会事務局長



内容

改革開放政策後の中国経済の発展成長モデルを例に、釧路の現在の経済状況を、かつての衰退から発展途上に大きく転換したことを、各種データ(日銀短観、民間設備投資、有効求人倍率、域外収支、公示地価)を元に講義しました。

釧路経済はいままさに「離陸直後」の上昇途上にあり、今後「国際バルク戦略港湾」によるアジアのゲートウェイとしての機能、国際観光地としての進展によって、発展に至る初期段階であること。

釧路市の産業構造が、北海道の他都市と異なり、中小零細が多く加工産業も比較的に発達していることから「雁行型経済成長モデル」として、釧路市の発展が北海道経済の発展に繋がること。また国家、企業、個人の経済的豊かさを実現する方法について言及し、マクロ恒等式を例に、豊かさの実現方法は皆同じで、既にもてる資源を活かし周囲と如何にモノと情報とのやりとりで利益を確保するかによると言及。

釧路の若者定着、人口増加への具体的策として、釧路の大学進学率の低さを例に釧路公立大学の学部増設を提言しました。




雁行型発展について



工業化、経済発展には段階があり、労働集約的な軽工業分野から装置型産業である重化学工業、そして技術集約的なハイテク産業への順を追って進めないと経済の裾のが広がらず、フィリピン、北海道のように産業集積が進まず経済的に豊かにならない。

産業の発展方法は、雁の一群が飛ぶ様子に見立てて、この名がついた。

一橋大学の赤松要教授(当時)の命名による。

赤松要教授の師事を受け日本の経済学の権威となる「小島清賞」ともなった駿河台大学 小島清教授(当時 日本国際経済学会理事長)は上見国敏 事務局長の恩師にあたる。

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