6月22日 近況報告会

A 北海道日中友好協会主催の訪中団で釧路市長と釧路貿易振興会の親書を江蘇省人民対外友好協会に渡してきた。中国側の釧路への注目には改めて驚きを感じた。

B 釧路日中友好協会の提言する国際ハブ港湾については理解できなかった。最近ようやく釧路の物流業界の活況を感じて理解するように至った。

C 当社は釧路で一番古い不動産屋である。創業60年経過した。今後100年企業に向けてこの釧路の国際港湾都市への成長の波に乗りたいと思う。

D 釧路への外国人渡航者の要望を聞くに釧路空港への国際便の乗り入れは早急に取り組むべきものと思う。

E とうとう介護の保険証がきた。自分の年齢を感じた。釧路日中で訪中団を企画したい。

F スルガ銀行問題、アルヒの不正融資問題に端を発し、釧路地方の金融は賃貸向け融資がほぼ機能を停止したと思う。非常に深刻な影響である。

G 当社は東証一部上場総合商社として釧路に一番乗りに事務所を開設した。今後は釧路を拠点に北海道産品のアジア向け輸出を積極的に推進したい。

H 当社はアジア向け輸出を主眼においた新工場を釧路で計画している。今後北海道の乳製品は釧路からアジア各国へ輸出される時代になるだろう。

I 当社は今月、北海道鵡川町で総額70億円の太陽光発電所を竣工できた。これは国際石炭メジャー BANPU社の事業である。国際資本は次に釧路港湾後背地に着目していると強く感想をもった。

J 東京首都圏のマンション販売戸数は昨年同月期に比べ4割もダウンしたとの報道がある。釧路は北海道で最も避暑地として人気がある影響でマンション販売は好調であった。しかし釧路の金融機関の引き締め度を理解すれば今後はリーマン級の大不況を予想している。

K 私は現在 中国企業へ釧路市の魅力を積極的にPRしている。いまのところ釧路への進出実績は一件もない。ただし観光客の誘致は着実に実を結んでいる。今後も釧路への観光客を送致に努めたい。

L 前回 釧路に来たのは昭和の時代であった。当時の釧路市は活気があったが同時にひどく汚い街だという印象であった。今回30年以上ぶりにきて札幌よりも美しい街並みと、都市としての風格 趣に、こんな都市だったかな?と感想をもった次第である。道央には苫小牧港の国際港湾があるが釧路港と異なりもはや勢いはない。物流の流れはまさに釧路に流れている。産業のない札幌から比較して釧路は恵まれていると思う。

M 当社は釧路の運送会社を買収し新たに釧路に進出してきた運送会社です。釧路はひがし北海道の一大物流拠点として急成長しており当社はその恩恵に預かることができました。今後も釧路市の発展に貢献したく思います。

N 釧路日中友好協会に入会して世界、日本の動きを感じることができた。当社は従来の生コン事業のほか多様な事業に挑戦してる。この協会で得た情報を活かしたい。

補足
1. 阪和興業株式会社(東証一部) 1947年創立 鉄鋼事業を中心に、非鉄、金属原料、食品、石油・化成品、木材、機械を含むその他事業、大阪発祥の総合商社。年商2兆円。釧路市内に新たに事務所を開設した。事務所長は北海道支店長(札幌)が兼任し釧路日中友好協会会員。
2. BANPU(タイ上場会社) タイの石炭生産、採掘、エネルギー公社。2018年 年商35億米国ドル。北海道鵡川町で大規模な太陽光発電所を所有している。丸紅(東証一部)や釧路市で大規模な事業用地を所有するIMPACT ELECTRONS SIAM(本社タイバンコク 登記上~香港)と関係が深い。子会社 バンプーパワージャパン㈱ 代表取締役社長 志摩 渉
3. 磐栄ホールディングス 福島県いわき市に本社をもつ総合物流会社(年商180億円)。2019年釧路市の東邦運輸株式会社を買収し釧路市への進出を実現した。東邦運輸株式会社は釧路日中友好協会会員。
6月22日 講演会『道東に魅せられて~釧路の夢と現実』

講師 乃万克也

横浜国立大学経済学部卒 広島出身
1981年 新日鐵㈱入社
1997年 新日鐵㈱東北支店建材室長
2002年 日鉄鋼板㈱営業部長
2010年 京葉鉄鋼埠頭㈱取締役
2013年 京葉鉄鋼埠頭㈱常務取締役(現任)

内容
国際バルク戦略港湾としての取り組みから、さらにアジア各国に対抗できる釧路港の国際ハブ港湾として国家プロジェクト化するにはどうすればよいか?
残念なことに現状では一般社団法人日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)の案件では、ひがし北海道はプロジェクトの空白域になっている。
これはおそらく情報収集が、某ゼネコンに依頼した結果、札幌偏重の情報であり、ひがし北海道の情報が拾われていないことに原因があると思われる。
同時に、過去の国からの方針の焼き直しをもって地域政策を行う時代はとっくに終わったことを理解したい。
地域が独自に産業推進策、人口減少抑制策を果敢に挑戦し行動することが求められそれに国も支援するという方針である。
残念ながら釧路市の取り組みは全国的な流れから圧倒的に後れが生じている。
「観光立国ショーケース」、「国際バルク戦略港湾」、「空港民営化」、「大規模なプラント進出」その他さまざまな施策が国や大手資本で次々と釧路に変化が生じているが、釧路市からの動きは感じられない。
また多くの市民は釧路市のおかれた環境の変化を実感できていない。
それはどこに問題があるのだろうか?
それを指摘したい。



一般社団法人日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)とは、東京都中央区日本橋茅場町3-2-10鉄鋼会館6階に本部をもつ。日本の産業立地競争力の強化、地域の活性化に資する社会インフラのプロジェクトを提言する組織 理事長 宗岡正二(新日鐵住金㈱会長)

6月22日 第9期 通常総会

令和元年6月22日(土)18時
会場 ANAクラウンプラザホテル釧路

会長挨拶 釧路日中友好協会会長 中村圭佐

いまや国際バルク戦略港湾が本格稼働し、釧路港は北米航路、北極海航路の結節点として物流で経済成長する都市に転換しつつある。釧路日中友好協会は2011年以降日中関係の悪化の時期を乗り越え日中友好新時代へのなか、国際港湾都市として発展成長期にあることは当協会の活動を行ってきたことに感慨深いものを感じる。
中国の成長の波を活かし、ひがし北海道の一次産品を広くアジアに販売する流通拠点として釧路の経済発展するビジョンが示されたものと思う。
今後も当協会は釧路の経済発展のために活動したい。

来賓挨拶

北海道日中友好協会理事長 五島震二

ひがし北海道最大の都市である釧路市に数十年ぶりに訪問する機会を得ました。
北海道は私ども本部のある札幌と、太平洋側 ひがし北海道最大の都市である釧路市とは距離も遠く、経済的つながりに乏しく、まさに北海道がいかに広大であるかを実感するわけです。
新しい北海道知事 鈴木直道氏は「道産食品の海外への積極的PRと輸出を推進する。」と述べております。道産食品のほとんどが釧路市を中心とするひがし北海道地域で生産されるものであります。
つまり国際バルク戦略港湾である釧路港が道産食品の一大拠点になるわけであります。
釧路日中友好協会の取り組みは経済的視点での活動であり、北海道日中友好協会のなかでも極めて異例かつ活発な活動を行っています。
北海道日中友好協会としても今後も支持、応援させていただきたく思います。本日はご招待いただきありがとうございます。

来賓ご紹介
伊東良孝 衆議院議員
笠井龍司 北海道議会議員
名塚昭  釧路市副市長
松橋尚文 釧路市議会議長 釧路市議会日中友好促進議員連盟

定時総会
議長 伊原 明

総会終了後 講演

『道東に魅せられて』 乃万克也 京葉鉄鋼埠頭株式会社常務取締役



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