12月7日 12月例会 講師 河野直

会場 ANAクラウンプラザホテル釧路
時間 18時
会費 1万円

講師 河野直 株式会社サンテック(東証二部) 執行役員

経歴 大阪市立大学商学部卒業
    1982年 第一勧業銀行入行
    1988年~1994年 同行ニューヨーク支店
    1995年~2009年 京橋支店、本部部署、みずほ持ち株会社、和歌山支店長、本部審査部を歴任
    2010年 サンテックへ出向
    2012年 サンテックへ移籍

米中貿易戦争のまっただなか、中国の国家戦略『一帯一路』(中国名 「氷上のシルクロード」北極海航路)として国際的に注目を集める釧路港。
いまや東日本を代表する米国産穀物集積拠点として急成長する釧路港が、現在の広大な遊休地と巨大な港湾を活かし北東アジアで最も欧米に近い国際港湾都市として発展が期待される。
米国と中国 両大国の現状と今後の釧路について語る予定。

一帯一路~「一帯」とは中国から欧米との間の国際鉄道、国際高速道路網の整備による経済ベルトを意味する。「一路」とは中国から欧米との間の国際海運航路を意味する。港湾整備、鉄道整備に伴う巨額のインフラ投資資金を高めの金利で貸し付け結果的に「債務の罠」と呼ばれる状態に至る事例があることから国際問題化している。

氷上のシルクロード~中国から北海道沖、アリューシャン、北極海を経由して欧州とを繋ぐ北極海航路。2011年ロシア政府が正式に開通させ、2018年1月28日中国政府が正式に本格運用を開始する旨を公表した新たな海上輸送ルートである。この海上輸送ルートの本格運用に合わせ、ムルマンスク(ロシア)、ペトロパブロフスクカムチャッキー(ロシア)に中国企業が大規模な国際コンテナ埠頭を建設。色丹島、得撫島にそれぞれロシア政府によって関税ゼロの経済特区が設置され色丹島では2018年から米国キャタピラー社による大規模な火力発電所の開発が始まった。

釧路港(国際バルク戦略港湾)~国の選択と集中という新たな社会インフラ整備の方針に沿って北海道で唯一 国家プロジェクトとして「国際バルク戦略港湾」に指定された穀物飼料輸入拠点の整備が進む。現在24時間港湾荷役を行う埠頭総延長が全長10キロにも及ぶ北海道最大の国際港湾である。バルク貨物の集積が進むに合わせ国際コンテナの取り扱いも増加、釧路航路の新たな開設が増えている。中国COSCO社の北極海航路バルク船は当初 苫小牧港に寄港していたのは、苫小牧港で貨物をおろして喫水線を下げて釧路港に寄港したものである。釧路港は2018年11月20日水深14m岸壁が竣工し改善された。


CPEC(中国パキスタン経済回廊)について説明する河野氏。

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