『文化.経済から解く日中の争点』政治を超えて (張 偉雄氏)

1.文化論的に考える。

良好な外国観の形成、それによって各方面の文化活動、経済交流を円滑に進めていくためには、「外国との交流はある異文化、違う民族を読み取り、分かることから理解することに移行していく過程」これによって「自己満足、自己中心、排他的な異文化論」を避けることができる。

「文化相対主義」の立場で異文化の人々の生活に存在する価値観を発見し、その必然性・合理性を探り、自他ともに豊かになれる方策を模索することに繋がることになり、「異文化は自文化に新しい活力」をもたらしてくれるものであるという方法論が初めて有効になるものである。

いくつかの中国観

1.実利的友好論

2.「脱亜論」的中国論

3.中国関与論

提言

社会、経済、歴史、文化を横断し、多元的に変動する現代中国を、左右のイデオロギー対立を超えて論じるべきである。

1.他者としての「距離感と敬意」

2.方法探しの外国研究

3.文化の必然性 相対性

2.経済活動から見る。

日中経済は、中国は我が国にとり最大の貿易相手国であり、中国において我が国の対中直接投資額は第二位及び進出企業数は第一位であるように、日中間の経済活動は緊密かつ相互依存的となっています。

また、世界の第二位及び第三位の経済大国である日中両国の経済関係は、世界経済全体にも影響を及ぼすものであり、我が国としては、地域及び世界の発展に責任を有する国として、両国の経済活動を発展させ、経済面においても「戦略的互恵関係」を推進していきます。

「日中経済関係・中国経済」外務省平成26年1月22日より


講師 張 偉雄 札幌大学孔子学院長 文化学系教授


    略歴 広東外語外貿大学日語学科卒業


        東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了




日本比較文学学会会員 世界漢語修辞学会理事 北海道日中経済友好協会理事 日中関係学会理事

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