12月13日 『アジアの玄関口は北は釧路、南はシンガポール』釧路新聞記事


掲載 釧路新聞社 2016年12月14日許諾済

張小平 中国大使館一等書記官 釧路日中友好協会12月9日例会挨拶内容から抜粋

今回釧路に飛行機で来る際、本来 秋から翌年の春まで快晴が続く釧路なのに雪が降ってしまって、釧路空港上空まで来てわざわざ羽田空港に折り返して、私は羽田空港で全日空に頼み込んでまた釧路便に乗せてもらって釧路にようやく来ることができました。
1日に2回も釧路行きに乗る。こんな体験はとても私の記憶に残る出来事となりました。
私は釧路の街と人々が大好きです。
ですからいかなる困難が起きても釧路に来ました。

今年の1月から10月までの中国人観光客の訪日数はとうとう500万人を超えました。
中国国内の消費総額もプラス成長にあります。
ホンダが中国国内に新工場を建設します。つまり撤退もあればさらに進出拡大もある。
つまり私が伝えたいのは、ある数字を元にネガティブを強調する風潮が昨今の日本のマスコミにありますが、事実を事実のままに真摯にみると他の見え方もあるように、中国経済はいまは内需拡大に転じてきたということであります。
さらに現在 中国政府が推進している「一帯一路」で、釧路に関連する例をお話しましょう。
かつて敦煌は、陸のシルクロードの中継拠点として栄えましたが、近代化のなかで単なる観光都市になっていました。しかし国際鉄道が敷かれ重要な物流拠点として生まれ変わり今では高層ビルが林立する産業都市に生まれ変わりました。
敦煌は、DELLをはじめ中国で製造される欧州向けパソコン関連商品のアジアの一大中継拠点、国際物流センターとしての都市になったわけです。
現在 中国では北極海航路の試験運用を本格化しています。さらにアジア各国の北米航路はほとんどが釧路沖を通っています。つまり釧路はアジアの玄関口として国際港湾物流拠点として成長することが期待できます。
釧路という地名は、映画 『非誠勿擾』(邦題 『狙った恋の落とし方』)で、日中間の絆の象徴として中国人の脳裏に刻まれております。
その釧路の発展は、日本、中国双方にメリットの大きいことであることを皆さまにお話してここに挨拶を終えたいと思います。

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