5月24日~30日 釧路公立大生初の派遣実現 日中友好大学生訪中団

主催 公益社団法人日本中国友好協会 訪中団第二団員

日程 2025年5月24日~30日

行程 24日 上海着 上海金茂ビル(ジンマオタワー)(高さ420.5m) 上海バンド

25日 上海歴史博物館 田子坊  大同市へ移動

26日 雲崗石窟 華厳寺 太原市へ移動 

27日 太原市普祠 平揺古城 

28日 山西大学訪問 北京へ移動

29日 中国人民大学外国語学院訪問 中日青年友好交流大会(主催 中国人民対外友好協会)

30日 万里の長城 ショッピング 帰国


玉臺将希 釧路公立大学経済学部経済学科4年 

本日は、私が参加させていただいた日中友好協会主催の訪中団での経験について、ご報告させていただきます。このような貴重な場でお話しする機会をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

正直に申し上げますと、訪中前の私は、中国という国に対してどこか漠然とした距離感を持っていました。ニュースやSNSで目にするのは、政治的な緊張や対立に関する話題が中心で、無意識のうちに偏った印象を抱いていたのだと思います。しかし、実際に現地の空気に触れ、人々と直接言葉を交わし、自分の目で見て、肌で感じる中で、そうした先入観は大きく揺らぎました。

私は7日間で上海、山西省の大同、太原、北京を訪れました。最初に訪れた上海では、近代的な高層ビルが立ち並び、都市としてのスケールの大きさに圧倒されました。同時に、街には活気があり、人々の暮らしの温かさも感じられました。一方で、山西省では、歴史ある平遥古城を巡り、中国の伝統文化や長い歴史の深さに触れることができました。都市ごとの表情の違いもまた、中国の多面性と奥行きの深さを感じさせてくれました。

特に印象に残っているのは、山西大学や北京外国語大学の学生たちとの交流です。言葉の壁はありましたが、お互いに理解し合おうという姿勢があり、会話を重ねる中で自然と打ち解けることができました。彼らは日本の文化や社会に強い関心を持っていて、アニメや歴史、教育制度など、幅広い質問を受けました。私自身も、中国に対する興味が大きく広がり、国を超えた人と人とのつながりの大切さを実感しました。

「実際に会って、話して、知る」。このシンプルな行為の積み重ねが、相互理解の第一歩になるのだと改めて感じました。

私は来年から、北海道の地域経済を支える金融機関で働く予定です。企業と向き合い、地域の発展に関わる立場になる中で、今回学んだ「相手を深く知ろうとする姿勢」や「異文化への敬意」は、必ず活きてくると確信しています。

また、私が暮らす釧路は、かつて炭鉱や漁業で栄え、現在は国際港湾としての機能も持つ街です。人口減少や経済縮小といった課題を抱える一方で、中国をはじめとするアジア諸国との交流や貿易を再活性化させていく可能性も秘めています。地元の産業や企業を支えながら、地域と海外とのつながりをどう築いていくか、その視点を持つことの重要性を、今回の訪中を通して強く感じました。

7日間という短い期間でしたが、この経験は私にとって非常に大きな意味を持つものでした。今後は、北海道という地域に根ざしながらも、広い視野を持ち、地域の未来に貢献できる人材を目指して努力を重ねていきたいと思っています。

最後になりますが、このような貴重な機会を与えてくださった日中友好協会ならびに関係者の皆さま、そして本日お時間をいただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。







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