『空港・港湾で「釧路大発展しチャイナ!」』講演内容

5月8日 釧路プリンスホテル 午後15時~午後16時40分
参加者一般市民 70名程


釧路日中友好協会 中村圭佐 会長 挨拶

政治的な日中間の対立感は徐々に落ち着きを取り戻しつつある。北海道最大級の国際港湾を抱く釧路市は何処の国何処の地域とも仲良くして経済的な繁栄を目標とするのが当協会の目的であります。

釧路日中友好協会顧問 鶴間秀典(釧路市議会議員) 挨拶

釧路市の阿寒地区は東北海道最大級の観光地であります。アイヌ民族の文化、芸能、保全され残された自然、それが世界中から阿寒に人を寄せつけてるわけです。
我々釧路市民は、この環境をしっかり保全し、そして同時に求められるニーズに合わせて国際化を推進して我々自身も豊かになるというその為に、当協会の役割があるように思います。、

北海道釧路総合振興局 安田俊明 副局長 挨拶

釧路地域の国際化はまだまだ不十分であります。年々高まる需要に対して供給サイドが民も行政もまだまだ不十分であると思っています。折しも政府は「地方創生」を掲げており、当振興局として経済発展のために釧路地域の整備を推進していく所存であります。


釧路市長 蝦名大也 挨拶

釧路市にある日本最後の坑内掘り炭鉱での中国への技術承継、研修事業によって既に1000名以上の中国人研修生が釧路で学び本国の炭鉱で中間管理職として活躍しています。
これからは地方独自の経済交流を積極化させて地方独自の経済成長を実現させる所存です。


1.劉 亜軍 中華人民共和国駐日本国大使館 公使
略歴 甘粛省蘭州市副市長
商務部 投資促進事務局長
商務部 外国投資官吏司長
2014年より現職

通訳
中華人民共和国駐日本国大使館 商務部二等秘書官 張小平

中国が諸外国から投資を受入れる時代から中国が海外に投資する時代に変わりました。
そういう視点で捉えるときに、釧路市は中国の投資家にとても魅力的な土地であるわけです。
その理由は、釧路は
1.日本の北米産穀物の一大輸入拠点である。
2.遊休地が多く地価も安い。釧路港は中国の主要港である天津、青島、大連との間に週二便の国際コンテナ航路があり便利である。
3.最近まで三井系炭鉱のあった街で優秀な人材が確保しやすい。

中国映画『非誠勿擾』で中国人は、釧路の風景に感動し誰もが釧路に憧れを抱いています。
しかし釧路が札幌の一部なのか北海道のどこなのかよく知らないままに新千歳空港から札幌圏を訪れ、釧路へ来ることなしに、「あの美しい自然はどこなのか?」と思って帰国しているというのが実態です。
釧路は札幌から350キロという距離は近くもなく遠くもない距離ですが、釧路地域に中国人観光客を届けるためには、釧路空港の国際化の推進は必須であるのです。

中国経済は従来の経済政策を見直し、中間所得者層を厚くする政策に転換しており、今後ますます一般国民の海外旅行が増えます。そのなかでも釧路へはとにもかくにも『非誠勿擾』の静かな世界観に憧れているわけです。
同時に中国人観光客は買い物もします。一人当たり15万円前後の買い物をするとされています。
釧路市の大規模商業施設は北海道最大の売上規模であると聞くので、そういう市場に見合ったアウトレットモールが必要で、そこに中国人観光客を招けば釧路に大きなお金を落とすことにもなります。

中日の政治的争いは中日双方の共倒れを意味すると考えています。
従って、かつては中国が日本の投資で発展したように、豊かになった中国が日本に投資して中日双方が経済発展を為す時代になったといえます。

今年は、中国が海外からの投資よりも海外への投資が大きくなる転換の年であると予想しています。

そういう機会に、北海道でもっとも経済の熱い都市である釧路市にお招きいただき釧路市の急速な発展を実際の目で見られたことで、釧路市民の皆様にいろいろとプラスの効果で恩返しできるものと思っています。
釧路市の発展を応援する一人として貢献したいと考えています。ご静聴ありがとうございました。


5月8日 講演会MCは中国国際放送局(元北京放送)アナウンサー 上見利恵(今年4月までオーストラリア パース市在住)が担当しました。


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