5月8日 劉亜軍 中国大使館公使 蝦名大也釧路市長と会談

昨年の中国大使館(東京)着任以来 今回はじめて北海道を訪問することになった劉 亜軍公使は、釧路空港着後 東日本を代表し日本の外国産穀物の一大輸入拠点として急速に発展している国の国際バルク戦略港湾 釧路港を視察し、同日 正午 蝦名大也 釧路市長と会談を行いました。

会談では、釧路を舞台にした中国映画『非誠勿擾』の大ヒットにより釧路に訪問したい中国人観光客がとても増加しているものの、札幌から350キロと離れる釧路への交通機関が限られ観光ニーズに十分な対応がなされていないことを指摘し、釧路空港への国際チャーター便の受入要請を行いました。

さらに、北極海航路の試験運行が昨年から商船三井によってなされており、北極海航路の開設によって釧路港がアジアのゲートウェイとして飛躍的に発展する可能性について示唆し、今後 中国政府として釧路を北海道でもっとも重要な国際定期航路の拠点として捉えていることを述べられました。

会談の後、蝦名大也 釧路市長から 劉亜軍 公使へ、釧路訪問を記念し、釧路の特産品である湿原焼(陶器) 釧里窯(せんりがま)が贈られました。

劉 亜軍公使からは 蝦名大也 釧路市長に、青花瓷(中国を代表する藍色の染付された磁器)が贈られました。

会談は和やかなムードで、当初の予定時間を超過して終わりました。







発展する釧路市内(手前は新築された日本銀行釧路支店)

奥のビルが、国の出先機関が集積してる合同庁舎ビル。

遥か遠方で煙をあげた煙突のある一帯が国指定の国際バルク戦略港湾である釧路港(岸壁延長が約10キロに及ぶ北海道最長の巨大な国際港湾)に隣接した釧路臨海工業地帯である。地価が極めて安く、昨年以降 東北海道の一大物流拠点として急速に発展しだした。(それまで0.5未満だった有効求人倍率が1.12倍(2014年11月実績 釧路ハローワーク調べ)に急回復。釧路市は日銀各支店の景況感では札幌支店を抜き道内でもっとも景気のいい都市に変わった。(釧路+5 札幌0 函館-9 2014年第4四半期 日銀調べ))

国際バルク戦略港湾~国が指定した国際ハブ港湾の一種。


穀物にあってはパナマ運河の拡張を見据えつつ、パナマックス級以上の船舶が、鉄鉱石にあってはVLOC級の船舶が、石炭(一般炭)にあってはケープサイズ級の船舶が、それぞれ入港することが可能となるよう港湾機能の拠点的な確保に取り組むとともに、民の視点を取り込んだ効率的な運営体制の確立、船舶の運行効率改善のための制限の緩和、港湾間や企業間の連携の促進に取り組む。(国土交通省による説明)

穀物分野~釧路港、鹿島港、名古屋港、水島港、志布志港

鉄鉱石分野~木更津港、水島港、福山港

石炭分野~徳山下松港、宇部港、小名浜港

北海道では室蘭港を石炭分野で推進したが落選。釧路港は北海道最大の穀物取扱量実績が認められたかたちだ。北海道ではただ一か所の国際バルク戦略港湾である。

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