11月5日~11日 「世界最先端を知り我が街を知る。」訪中団に参加して感想

行程 11月5日~11日 第6回日中友好訪中団 (上海 杭州 北京)

主催 NPO北海道日中友好協会

招待 中華人民共和国駐札幌総領事館

   中華人民共和国外交部

感想文寄稿 大久保京介 釧路市福祉政策担当 釧路日中友好協会会員

 今回の訪中団に参加して、多くの発見をすることができた。私にとって初めての海外であり、不安も大きかった。最初に訪れた上海では、その規模の大きさと活気に圧倒された。人口は約2800万人。歴史的にはフランス疎開地が最大で、イギリスや日本の租界も存在していたことを知り、上海が古くから国際都市として発展してきた背景を実感した。説明によると、現在も虹橋エリアには多くの日本人が住み、日本料理店やスーパー、日本語対応の学校も整っているとのことで、異国でありながら日本とのつながりを感じられる場所であることを知った。

  市内を走る車の多くがEV(電気自動車)であることに強い印象を受けた。上海ナンバーは入札制で200万円ほどにもなると聞き、その経済力だけでなく、都市として独自の事情や特徴を持つことを知った。また物価は他地域より高く、野菜や肉は毎日トラックで運ばれてくるため、都会ならではの生活の形があることも感じられた。さらに、買い物や飲食などほとんどの決済が電子決済で行われており、キャッシュレス社会の進展ぶりにも驚かされた。 

 アリババの施設見学では、注文から短時間で商品が届く仕組みや、物流とテクノロジーが一体となった巨大なシステムの発展ぶりに圧倒された。普段は見られない内部を特別に案内してもらい、中国の技術力の高さを肌で感じる貴重な体験となった。

  杭州ではシルク博物館や霊陰寺を訪れ、中国文化の深さや歴史の長さに触れた。5000年前から養蚕が行われ、2000年前には織機が存在していたこと、また千年にわたる仏教文化が今も人々の生活の中に根付いていることを知り、日本との共通点と違いを意識する時間となった。西湖は世界遺産であり、お札にも描かれている場所で、実際に目にした景色は想像以上に雄大だった。

  北京へ移動した際には、空港周辺の都会的な景色に上海との違いを感じつつ、歴史建造物では秦代から続く文化の重みを学んだ。中国の世界遺産の多くが明代である中、珍しく秦代のまま残る建物を見学できたことは大きな収穫だった。

  帰国の飛行機では、中国で出会った人々やガイドの方の温かさを思い出し、「もう会えないのだろうか」と寂しさも感じたが、北京から札幌までたった3時間と知り、思っていたよりも中国は近い国なのだと気付かされた。初海外の緊張はあったものの、経済界の方々や日中友好協会の皆さまと共に学びを深められたことは、大きな財産となった。


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