9月28日 中国・アジアビジネスのプロフェッショナルによるパネルディスカッション 感想文

大久保 京介 釧路日中友好協会会員

 今回の講演を通じて、中国経済を単純に「衰退している」と捉えるのではなく、大きな転換期にあると捉えることが重要だと感じた。不動産市場の低迷や消費の減速など、厳しい状況がある一方で、AI、半導体、ロボット、データセンターなどの分野では成長が続いており、中国国内でも産業構造が大きく変化していることが印象に残った。

  特に印象的だったのは、「中国がダメならASEANやインドへ」という単純な考え方では不十分だという点である。ASEANでは中国企業の進出が進み、インドも有望な市場ではあるものの、行政手続きや市場環境などの課題がある。中国、ASEAN、インドをそれぞれ別の市場として考えるのではなく、サプライチェーンや企業間のつながりを含め、アジア全体を俯瞰して考える必要があると感じた。

  また、日本企業が中国市場で競争するためには、過去の「日本企業は技術力や品質で優位に立っている」という認識を改める必要があるという指摘も強く印象に残った。中国企業は技術力、品質、価格、製品開発のスピードを高い水準で実現しており、中国市場は日本企業にとって単なる販売市場ではなく、世界で競争するための実践の場として捉えることもできるという考え方は非常に興味深かった。

  今回の講演を聞き、国や地域を単純に「良い・悪い」で判断するのではなく、現地の変化を自分自身で見て、顧客や企業、人材との関係を築きながら判断することの重要性を学んだ。今後は中国だけでなく、ASEANやインドを含めたアジア全体の動きを意識し、変化を恐れるのではなく、その中にある機会を見つける視点を持ちたい。



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